制度で注意したい点

成年後見制度を利用する際に、いくつか注意しておきたいポイントがあります。その中のひとつであり、特に気を付けておきたいのが、成年後見制度の申し立てをした人がこの人を成年後見人にして欲しい、と指名した人が必ず成年後見人になる訳ではないという点です。成年後見人には親族の方がなるケースが多いですが、現金や預貯金などの資産が高額である場合、横領などの心配があるため司法書士など専門家が後見人として指名される事があります。もちろん希望を出す事そのものは可能ですから、親族を後見人に希望する事自体は可能です。しかし絶対にその人が後見人として指名される訳ではないという点は覚えておきましょう。

そしてもう一つ気を付けておきたいのが、一度後見人になると基本的には途中で辞任する事ができないという点です。成年後見人の業務は本人が亡くなるまで続くものですので、例えば後見人になったものの世話が面倒になったので辞めるという事はできません。

家庭裁判所が認めるような正当な理由があった場合は、家庭裁判所から許可を得て辞任する事ができますが、その際にも手続きが必要となるので後見人となる場合は自分がその人の世話を続けられるかどうかをきちんと考えましょう。

また後見人となった後に適切な財産の管理を行わなかった場合は解任されてしまいますし、場合によっては刑事告訴を家庭裁判所からされてしまう危険があります。後見人になってしまえば後は好きにできると思う方もいますが、決してそのような事はなく、後見人となった後に本人のお金を勝手に利用してしまうと、告訴されてしまう危険があるので注意が必要です。