弁護士に相談する

成年後見制度は家庭裁判所に申し立てをする必要がありますが、この申し立てをする際の手順や必要となる書類については、分からないという人の方が多いのではないでしょうか。家庭裁判所への申し立てを行うという機会はほとんどありませんし、何より専門的な書類が必要となったり、正しい手順を踏まないと申し立てを受け付けて貰えないなどさまざまな問題がありますので、初めての方では不安になる人も多くいます。

もし成年後見制度の申し立てなどで分からない事が多いという場合、弁護士に相談をしてみる事がおすすめです。弁護士に相談する事のメリットとしては、手続きなどの分からない部分を教えて貰えるというだけではなく、手続きに必要な書類や手続きそのものを代行して貰えるという点もあります

成年後見制度の申し立てには専門的な知識が必要となる場面も多いですから、素人が自分だけで申し立てをしてしまうとさまざまなミスをしてしまう危険が考えられます。そういったミスを防ぐためにも、弁護士に相談するというのはおすすめしたい手段となっています。

弁護士に相談する事で、成年後見制度の申し立てで分からない部分を教えて貰えますし、手続きの代行などを依頼する事も可能となりスムーズな手続きがしやすくなります。もし成年後見制度の申し立てが初めてだという場合、自分で手続きを行う前に一度弁護士に相談してみてはどうでしょうか。

【参考リンク】スター綜合法律事務所 / 成年後見制度とは

制度で注意したい点

成年後見制度を利用する際に、いくつか注意しておきたいポイントがあります。その中のひとつであり、特に気を付けておきたいのが、成年後見制度の申し立てをした人がこの人を成年後見人にして欲しい、と指名した人が必ず成年後見人になる訳ではないという点です。成年後見人には親族の方がなるケースが多いですが、現金や預貯金などの資産が高額である場合、横領などの心配があるため司法書士など専門家が後見人として指名される事があります。もちろん希望を出す事そのものは可能ですから、親族を後見人に希望する事自体は可能です。しかし絶対にその人が後見人として指名される訳ではないという点は覚えておきましょう。

そしてもう一つ気を付けておきたいのが、一度後見人になると基本的には途中で辞任する事ができないという点です。成年後見人の業務は本人が亡くなるまで続くものですので、例えば後見人になったものの世話が面倒になったので辞めるという事はできません。

家庭裁判所が認めるような正当な理由があった場合は、家庭裁判所から許可を得て辞任する事ができますが、その際にも手続きが必要となるので後見人となる場合は自分がその人の世話を続けられるかどうかをきちんと考えましょう。

また後見人となった後に適切な財産の管理を行わなかった場合は解任されてしまいますし、場合によっては刑事告訴を家庭裁判所からされてしまう危険があります。後見人になってしまえば後は好きにできると思う方もいますが、決してそのような事はなく、後見人となった後に本人のお金を勝手に利用してしまうと、告訴されてしまう危険があるので注意が必要です。

メリットとデメリット

成年後見制度を利用する場合、そのメリットとデメリットを把握しておく必要があります。まずメリットとしては判断能力が低下した人の財産管理や看護をしてもらう事ができる、判断能力が低下した方が詐欺に遭ったとしても成年後見人等に取消権があるため、契約の取り消しをする事が可能になるなど、判断能力が低下した方の生活を守るためにさまざまな事をして貰えるという点が挙げられます。判断能力の低下は加齢によって起きてしまうものもありますから、そういった方の生活を守れるというのが大きなメリットです。

ただ、一方で成年後見制度には資格制限があり、弁護士や医師、会社の取締役など一部の資格に付くことができなくなってしまうという点や、手続きにどうしても時間がかかってしまうというデメリットも持っています。

特に手続きに時間がかかるというのは、すぐにでも成年後見制度を利用したいという方にとっては嫌なデメリットになってしまうでしょう。ですから成年後見制度の申し立てをする場合は、なるべく時間に余裕がある時期を狙った方が良いです。

成年後見制度は判断能力が低下してしまった方を保護するためにぜひ利用したい制度で、現在も利用の申し立てをする人が増えている制度でもあります。しかしそのメリットとデメリットを把握していないと、手続きでミスをしてしまったり、利用したいタイミングに合わないなど問題の原因にもなるので注意しておきましょう。

成年後見制度とは何か

成年後見制度とは、精神上の問題があるせいで十分な判断力を持たないとされている方が、判断力を持っていないせいで不利益を被ってしまう事を防ぐための制度です。家庭裁判所に申し立てをして援助してくれる人を付けるという制度で、認知症や精神障害、知的障害といった十分な判断力を持たない方が詐欺などの被害に遭ってしまう事を防ぎ、その方の自己決定権の尊重などを目的とした制度となっています。

一人暮らしをしている老人が、悪質な詐欺に引っかかってしまい大きな損害を被ってしまったというニュースを見たことがある人は多いと思いますが、こういった被害を未然に防ぐために利用されているのがこの成年後見制度なのです。

ただ、この成年後見制度を利用する場合にはどのようなメリットとデメリットがあるのか、そして申し立てをする時にはどういった用意が必要となるのかなど、いくつか注意しておかなくてはいけないポイントもあります。これを知らないまま成年後見制度を利用してしまうと、スムーズに申し立てをする事ができずに利用するタイミングがズレてしまったり、申し立てが通らずに利用する事ができなくなってしまう場合も考えられるので注意が必要です。特に申し立ての手順などを知らないと、スムーズな手続きができなくなってしまいますから事前にきちんと知っておきましょう。

成年後見制度は認知症など十分な判断力を持たないとされる方が、詐欺などの被害に遭わないようにしたり、一般的な生活をする事を手助けするための制度です。しかし、この制度を利用するためにはいくつか気を付けておきたい精度がありますから、利用する時には手順をどうすればいいのか、メリットやデメリットは何か、そして申し立て時に誰に相談すればいいのかなどを知っておくと良いです。